子供の鼠径ヘルニアの手術 体験談4 子供の全身麻酔について

体験談その4 鼠径ヘルニア

こんにちは。ブログをご覧いただきありがとうございます。

このブログは夫婦2人子育ての中で知ったことや体験したことを書いています。
この記事の担当は30代2児の母「ブチママ」です。
最後までよろしくお願いします。

我が家の4歳の息子君が4歳4か月で脱腸しました。
「鼠径(そけい)ヘルニア」です。

息子君の病院に付き添う中で知った

☆鼠径(そけい)ヘルニアとは何か?
☆脱腸した時の様子~病院へ
☆手術の事
☆子供の全身麻酔について
☆手術の申し込みと手術待機時の注意事項について
☆術前検査と手術 本人の様子

☆術後の事 など

できるだけ詳細に書いていきたいと思います。

お子様が「鼠径(そけい)ヘルニア」になり不安に思っているママさん、ヘルニアじゃないけど手術の事が知りたい方、いろんな方のお役に少しでも立てればと思っています。

☆子供の全身麻酔について

・麻酔に対する思い

自分の子供が全身麻酔を受ける。この事に抵抗はありませんか?私はありました。
私たちがニュースで見るのは、「悪い事」ばかりです。

「全身麻酔で手術中に何かが起きた」こちら側のみを見聞きしていて、「何も起こらなかった」こちら側については当たり前ですがニュースになることはなく、聞く機会はほとんどありません。

私たちに抵抗があるのは、「悪い事」ばかりを聞いていて「不安」になってしまっているからではないでしょうか?

自分の子供が手術を受けるなら、麻酔に対する不安や抵抗を少しでもなくしてから手術を受けたいですよね。
そのために、麻酔の危険性ばかりでなく安全性もきちんと知っておくのがよいと思います。

・麻酔とは

麻酔には、「全身麻酔」と「局部麻酔」があるそうです。

「全身麻酔」は全身のどこに痛みや刺激を与えても感じなくなり、
「局部麻酔」は身体の一部分が痛みや刺激を感じなくなるものだそうです。

手術内容や患者さんによって、麻酔科医が最も安全と考えられる麻酔法を決定するそうです。

今回、息子君は「全身麻酔」と「局部麻酔」の両方を受けました。

・麻酔の安全性

残念ながら、麻酔は100%安全とは断言できないそうです。

しかし、毎年全国で行われる麻酔科専門医が勤務する施設での全身麻酔症例の統計を日本麻酔科学会が管理することで、麻酔そのものは安全性の高い医療行為であると言うことを示しているそうです。

具体的な数字で言うと、1999年から2003年までの5年間の手術500万例の調査結果では、麻酔が原因で手術中に死亡する率は0.10例、つまり10万例に1例だそうです。

また、手術中に起きた偶発症による死亡は、1万例に6.78例との事です。

つまり、麻酔が原因で死亡する率よりも偶発的に起きた死亡の率の方が圧倒的に高いとの事です。

では、どうしたらいいのでしょうか?
偶発症を防ぐため、緊急手術でなければ風邪など手術前に改善できる状態は改善し、手術前の健康状態を整えてから手術に臨むことがいいのではないでしょうか。

手術前の飲食の時間など病院からの指示をきちんと守ることも、もちろん大切だと思います。

そして、この統計は麻酔科専門医がいる施設での統計という事です。

麻酔科医のいない施設での統計はないそうです。
大事な子供の麻酔です。安心して任せられる施設をきちんと選ぶことも重要かもしれません。

・麻酔前の病院からの指示

病院からは「飲食制限」があります。

これは、麻酔をかけている時間帯は嘔吐する危険が高く、胃の中に食物が入ったまま麻酔をかけると食物が食堂を逆流し肺の中に入って肺炎のような合併症を引き起こす危険があるからだそうです。

・食事または母乳・ミルクを食べていい最後の時間
・水分を取っていい最後の時間

この2つが指示されます。

この時に、・ミルクは食事と同じで水分ではない事、・乳製品(ヤクルト、カルピス、牛乳)は水分ではなく食事と同じ扱いになる事、・歯磨きは水分を取っていい時間内に終わらせる事、・飴・ガムも食べないようにと注意されました。

歯磨きは、子供の場合はうがいの水を誤って飲んでしまう事がある為、注意しなくてはいけないそうです。ミルクや乳製品は消化に時間がかかるため水分ではなく、食事にはいるそうです。

絶飲食の時間は年齢や症状に応じて変わるという事でした。

・麻酔前の診察

手術前検査の日に、麻酔科医の診察がありました。
その時に、全身麻酔と一緒に局部麻酔の硬膜外麻酔も受ける事を知らされました。

本人の診察と同時に「親に対して麻酔の安全性を話す時間」、といった感じでした。
麻酔を受ける同意書もこの時に提出しました。ちょっとドキドキしてしまいます。

・手術前の薬~麻酔薬の投与

手術の少し前に、7.8か月ぐらいから4歳くらいまでの子供には「少し眠くなり、ボーっとする薬」をお尻から入れるそうです。息子君も入れました。
この薬でふらついたり興奮気味になったりするそうで、ベットで横になっているように指示がありました。

手術前検査の日、「手術見学ツアー」がありました。この時、「マスク吸入による麻酔」に使うマスクにつけてくれるエッセンスの匂いを選ぶことができます。

マスクについたエッセンスを嗅いでいると2~3分後には眠ってしまうそうです。

私たち両親は手術室内回復室という手術室手前の所まで付き添うことができます。

マスク吸入で眠ってしまうと、麻酔中の全身麻酔管理に必要な点滴をするそうです。
その後、麻酔薬の投与があるそうです。

・全身麻酔

マスク吸入で2~3分後眠ってしまったら、細い管(指の太さくらい)を気管に入れるそうです。
これは、全身麻酔をかけると呼吸が弱くなるため、手術中に安全に呼吸するために必要なんだそうです。手術が終わり麻酔薬の投与が終わり、必要なくなったら管は抜いてくれます。

お子さんによっては歯の抜け替わる時期と重なると思います。
管の出し入れで歯が抜けたりするそうで、術前検査の麻酔科医の審査の時に歯の事を聞かれました。

目が覚めるまでの時間は個人差があるそうです。

起きるまでに1時間を超える事もあるそうですが、麻酔をかけている間に問題が生じなければ時間がかかっても確実に起きてくるそうです。

・局部麻酔

息子君が受けたのは「硬膜外麻酔」でした。
局部麻酔の一種で、下腹部や下半身の痛みや刺激を感じなくさせます。

背中(脊髄の近く)にカテーテルをいれ、このカテーテルを通して痛み止めの薬を注入します。

硬膜外麻酔を使用すると下半身にしびれが残りうまく歩けない事もあるそうで、その時は麻酔が覚めるまで時間がかかるとの事でした。

・麻酔後

手術後は、全身の状態が安定してから病室へ戻ります。

麻酔からの覚醒時、大泣き大暴れしてしまう事もあるそうです。
いつどのタイミングでどのように麻酔から覚めるかは個人差があるためわからないとの事でした。

手術のあと1時間経てば水分が取れます。水分が自分で取れる事を確認、手術の担当医と麻酔科医の診察と術後の鎮痛剤について薬剤師さんから説明を受けます。

手術後は痰がたまりやすくなるため、深呼吸や咳をしっかりしたほうがいいそうです。

私は、麻酔の安全性を知ることなく、悪いイメージのみで全身麻酔に抵抗を持っていました。
両親の不安な心は子供に強い影響を与えるそうです。

不安に思うよりも、麻酔の安全性をよく理解し、信頼できる施設を選び、手術前の子供の体調管理に気を付け、子供が安心して手術が受けられるよう気を付けてあげたいですね。

体験談5では息子君本人の様子を書いていきたいと思います。
最後までありがとうございました。少しでも不安がなくなりますように。

 

 

 

 

 

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